クラスで学級委員や委員会で委員長をやりたいという子がいます。
どの係や委員会がすごいとかすごくないとか優劣はないはずなのに、学級委員や委員長というのは先頭や人前に立ってやらなければいけない分、やりたくないというイメージを持っているこは少なくありません。
それでも2人定員の中で3人4人と立候補する子たちがいます。
するとそこにあるのは当選と落選です。
さて、係や委員会決めが終わったときに声をかけるのはいったい誰なのでしょうか?
当選した子?落選した子?どちらでしょうか。
今回はそんな声かけについて考えて行きたいと思います。
1 声をかけるべき子どもたち
声をかけるべき子どもは、当選落選のどちらもです。
それに加えて、どちらでもない一部の子にも声をかけます。
それぞれを詳しく考えて行きましょう。
まず当選した子にはどんな声かけを必要とするのでしょうか?
「これから頑張って!絶対できる!」
「ここがスタートだからね!こういう機会があったらまたどんどん立候補してどんどん自信をつけていって!」
このような言葉です。
子どもは期待されることを好みます。
誰からも期待されていない学校生活と、誰かから期待されている学校生活では、頑張り方が全然違います。
だから自分で頑張ろうと決めた子どもが、当選したときに「ありがとう」「がんばれ」と伝えると期待に応えたい気持ちが高まります。
だから期待していることを伝えましょう。
2 落選してしまった子どもたち
人数がオーバーしてしまっている場合には必ず落選というものがあります。
そっとしておいてあげたい気持ちはわかりますが、一言声をかけましょう。
「やろうと決めたことが素晴らしいことで、今回がゴールではないよ」
「やれる力を持っていることは十分わかっている。次のときのその力を見せてほしい」
「次も必ず自分からやろうと決めてほしい」
これらのことを伝えましょう。
子どもたちは子どもたちなりに落ち込みます。
落選するならやらなければよかったとさえ思います。
でも当選することが目的なのではなく、当選したあとの頑張りが目的です。
そのはっきりした目的があれば、違うステージでもやれるはずです。
そしてそういう子には次があります。
成功している人は一度も失敗をせずに成功したのではありません。
成功している人ほど失敗や敗北を味わっています。
だから前を向かせて1歩だけ出させてあげましょう。
その後の歩みは子どもが自分でできます。
3 期待感を味わっていない子
学級委員や委員長をやれそうなのにやらない子は、いずれやります。
だからなにか声をかけるとすれば「次は頼むぞ」「できるんだからやってみな」というものでしょう。
では、それ以外に声をかける子なんているのでしょうか?
実はいるのです。
今まであまり期待感を味わってこなかったであろう子です。
お調子者やちょっと大人びた子などがそうでしょう。
「俺、そういうのいいいから」
みたいな子です。
でもそれって自分でバリアを張っています。
「俺には誰も期待してこないから」という思いです。
そういう子に
「できるはずなのにやろうとしないのはもったいない」
「信頼しているし、信用している」
と声をかけましょう。
「だから次は前に立ってほしい」
「今ではなくてもいい、いつかこういう場面があったらきっとできる」
と声をかけておきましょう。
これは今のクラスのために声をかけるのではありません。
いつかの「その子」のために種まきをしておくのです。
決して即効性はありません。
でもいつの日かその種から芽が出る時がくるのです。
それが別に総理大臣でなくたっていいんです。
修学旅行のグループの班長だっていいんです。
「そんなんやらねぇから」
と言っていたのに、あの時の、数年前の言葉が記憶の片隅に残っていてやってみるかもしれません。
誰が言ったのかもわからない言葉ですが、記憶の片隅に種をまいておくのはとても大切なことです。
「親」と「先生」しかできないことなのです。
4 まとめ
今回は学級委員や委員長を立候補したときに定員オーバーで、当選と落選があったときの声かけについて考えてみました。
声をかけるのはほとんどみんなです。
当選した子には
「これから頑張って!絶対できる!」
「ここがスタートだからね!こういう機会があったらまたどんどん立候補してどんどん自信をつけていって!」
このような言葉をかけて期待していることを伝えましょう。
子どもは期待されればそれに応えてくれます。
落選してしまった子には
「やろうと決めたことが素晴らしいことで、今回がゴールではないよ」
「やれる力を持っていることは十分わかっている。次のときのその力を見せてほしい」
「次も必ず自分からやろうと決めてほしい」
当選することが目的なのではなく、当選したあとの頑張りが目的です。
そのはっきりした目的があれば、違うステージでもやれるはずです。
そしてそういう子には必ず次があります。
成功している人は一度も失敗をせずに成功したのではありません。
成功している人ほど失敗や敗北を味わっています。
だから前を向かせて1歩だけ出させてあげましょう。
その後の歩みは子どもが自分でできます。
期待されてこなかったであろう子には
今まであまり期待感を味わってこなかったであろう子です。
お調子者やちょっと大人びた子などがそうでしょう。
「できるはずなのにやろうとしないのはもったいない」
「信頼しているし、信用している」
「だから次は前に立ってほしい」
「今ではなくてもいい、いつかこういう場面があったらきっとできる」
と声をかけておきましょう。
これは今のクラスのために声をかけるのではありません。
いつかの「その子」のために種まきをしておくのです。
決して即効性はありません。
でもいつの日かその種から芽が出る時がくるのです。
あの時の、数年前の言葉が記憶の片隅に残っていてやってみるかもしれません。
誰が言ったのかもわからない言葉ですが、記憶の片隅に種をまいておくのはとても大切なことです。
「親」と「先生」しかできないことなのです。
教員という立場で子どもと接しているときには、現在のその子の伸ばし方と未来のその子の伸ばし方があります。
それを見て、いつかのために種まきをしておいてあげて、その子の未来に花を咲かせてあげるのも良いと思います。
落選したときと言えば冥王星の存在です。
自分は惑星だとばかり思っていて、周囲からもずっと
「惑星だ~惑星だ」
と言われていたのに91年も経って急に準惑星と言われた時の落選感ったらないです。
そんなときには
「惑星だけが星じゃないんだよ。そこにずっといてくれたことがありがたい」
「惑星が偉いんじゃなくて、星が偉いんだ」
なんて言葉をかけてあげたいです。
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