冬になるといよいよなわとびシーズンです。
子どもたちは冬になるとなわとびにやたら取り組みます。
小学校でも冬はなわとびの活動を多く取り入れています。
でもなわとびはなかなか難しい動きなのです。
今回はなわとびの跳び方について考えていきたいと思います。
一つの技を極めるのも楽しいし、たくさんの技を極めるのも楽しいのでぜひ挑戦してみてください。
1 なわとびの重要性
なわとびは遊びのようなイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、れっきとしたスポーツです。
そして健康のための運動です。
現在、世界ギネス記録では7重跳びが記録となっています。
そのような凄すぎる記録を小学生が目指すのはちがいますが、なわとびという競技は奥が深いのです。
そして簡単なようで実は難しいことをしています。
だからすべての子が跳べるわけではなく、跳べない子もいるのです。
なわとびを跳ぶためにはまずは前跳びを攻略しましょう。
上記のブログに前跳びのくわしい跳び方の解説もさせていただきました。
それに加えて違う練習方法もご紹介させていただきます。
練習方法1
肩まわしの準備運動をします。
縄を持たずばんざいの姿勢から、ひじを伸ばしたまま前回しをします。
うでを下から上に上げるときに特にスピードをつけて回しましょう。
練習方法2
お手玉などの手のひらに乗る大きさのものを用意しましょう。
手のひらにお手玉を乗せ、落とさないように前回しをします。
※ にぎらずに乗せるだけです。
練習方法3
縄の持ち手をまとめて片手で持ち、ひじをのばしたまま、縄を前に回しましょう。
なわはたたきつけずにやさしく地面に当てます。
足のよこに直線の目印をつけて、その線に当てたり、体の前にものを置いてそれに当たらないように回したりすると体の横でまっすぐ回すことができます。
次はひじを曲げて手首で回します。
手のひらを上に向けたまま回すことを意識しましょう。
ひじをわき腹につけて、手の先を体の横に構えます。
縄を後ろから前に持ってくるときにうでを上げて、縄の頭上に空間をつくります。
縄が前にきたらひじをわき腹にもどします。
※縄は跳び越さずにきれいに回す練習をしましょう。
※前かがみになるとなわが地面に強く当たってしまいます。
縄が大きく回せたら、足もとにきた縄を跳んでみましょう。
顔の前を縄が通ったらジャンプして、足の下に縄を通します。
跳ぶときも正面を向いたまま、まっすぐジャンプです。
前かがみになったり、ひざを大きく曲げてジャンプすると、連続の前跳びにつながりません。
おなかとおしりに力を入れて、頭の先で天井にタッチするようなイメージで跳びましょう。
縄を止めずに連続で前跳びに挑戦しましょう。
つま先でジャンプして、つま先から着地をします。
高くジャンプする必要はないので、軽く跳びましょう。
かかとがついてしまうと、姿勢がくずれたり、次のジャンプがしにくくなったりします。
かかとは少し浮かせましょう。
手のひらはずっと上に向けます。
地面にやさしく縄を当てて、すばやく上に戻すように回してみましょう。
縄が下にきたときに、手のひらも下を向いてしまうと、縄が前に戻りません。
連続で跳ぶためには手の向きがポイントです。
これらを練習して前跳びに挑戦してみましょう。
今回はさらに違う跳び方もご紹介させていただきます。
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2 後ろ跳び
縄を前から後ろに回して跳びます。
ジャンプをするタイミングがポイントです。
後ろとびのコツ
① 構えの姿勢
ひじを曲げてお腹の前に構えます。
縄は身体の前に持ってきます。
※ポイントは手のひらを上に向けましょう。
② 後ろに回す
なわを前から後ろへ回します。
目線は正面です。
③ 頭の上を通す
頭の上で、縄を大きな空間をつくるイメージで回します。
縄が頭の後ろを通ったらジャンプします。
※縄が後ろに回ったら跳びましょう。
④ 足の下を通す
真上にジャンプして縄を通します。
目線は正面のままです。
⑤ 前にもどす
つま先から着地をして縄を前に戻します。
同じ速さで回しましょう。
後ろ跳びの一番難しい点は、跳ぶ時に縄が見えないということです。
縄が頭の後ろを通ったときにジャンプをします。
見えないことでタイミングがつかみにくいのですが、難しい場合は鏡の前で跳んでみましょう。
「1、2、3」と数えながら跳びます。
同じリズムで数えられない場合は隣で手をたたいてリズムをとってもらいましょう。
メトロノームなどを鳴らしていてもよいでしょう。
うでを下ろす
縄が足の下を通るときは、手首がおしりの横にきます。
わきをしめて、必ずうでを下げましょう。
わきが開いて肩から回したり、肩の高さで回したりすると、うでが下がりきらずに引っかかってしまいます。
3 ワイヤーロープ
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今回、おすすめしたいロープがあります。
それは泣く子も黙る「ワイヤーロープ」です。
今は比較的当たり前に使われるようになってきましたが、もしかしたら耳なじみのない方もいらっしゃるかもしれません。
ワイヤーロープはその名の通り「ワイヤー(金属製)」を使っています。
通常ならビニール製のロープで跳ぶと思いますが、金属ワイヤーで跳びます。
この縄跳びで一番よい所は、とにかく回転速度が速いということです。
今後解説したいと思っている二重跳びにはもってこいの代物です。
そしてこれから三重跳びに挑戦したいという方もこのワイヤーロープが抜群におすすめです。
感覚で言うと、二重跳びをしているくらいの回しで、三重跳びになってしまいます。
世界ギネス記録を獲るような7重跳びもワイヤーあっての記録だと思います。
「ワイヤーなんてすごいけど、当たったら痛いんでしょ?」
という質問はよくあります。
この解答は「痛い」です。
でもビニールの縄よりも痛いかというと、それはあまり変わらないように感じます。
そしてそもそも論として、ワイヤーロープは「○重跳び」のように一回に回数を回す用にできています。
だからはやぶさ(あや二重跳び)などの技には適していません。
はやぶさをしているときには交差したときに足のふくらはぎやらすねやらに当たることはあります。
そうするととても痛いです。
でも二重跳びや三重跳びをやっているときには靴を履いている足のつま先に当たることがほとんどです。
だから痛さを感じることはほとんどありません。
「二重跳びをもっと跳べるようにしたい」
「三重跳びをできるようにしたい」
と思っている方がいらっしゃいましたら、おすすめです。
私はこのワイヤーロープで二重跳びは447回、三重跳びは54回の記録をもっています。
速く回るワイヤーだからこそのこの記録だと思います。
もちろん熟練の技でビニール製のロープでもそれくらい跳ぶことは可能ですが、ワイヤーは比較的簡単に回数を跳ぶことができます。
3 まとめ
今回はなわとびの前跳びのコツと後ろ跳びについて解説しました。
なわとびは冬になるとシーズン到来で、子どもたちが積極的に取り組む種目です。
「前跳びなんて簡単」と思っている方もたくさんいらっしゃると思いますが、実はなわとびというのは複数の動きが重なった難しい動きなのです。
簡単ならば全人類ができるはずですがそうもいきません。
前跳びはその後の技の基本動作ともなりますので、確実に身につけましょう。
また、今回は後ろ跳びも紹介させていただきました。
前も後ろも両方得意になるととてもよいと思います。
以上が前跳びのコツと後ろ跳びについてです。
ただ、大人になるとなわとびを跳ぶ機会は激減します。
なわとびというのはダイエットにもいいし、健康にもとても適している運動なのですが、なかなか億劫になってしまいます。
でも道端を歩いていると「なんでここだけミミズがたくさんいるんだ?」という場面に出くわすことは多々あります。
そんなとき、なわとびの技を身につけておくと土の中の暑さから逃げてきたミミズたちを全く踏まずにぴょんぴょん跳ぶことがでいますので、小学生のうちから身につけておくと良いと思います。
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