「自分がどのように頑張っていったらいいのかわからない」
「失敗してしまった・・・なんてことだ・・・」
「試合前なのに怪我をしてしまった・・・」
ネガティブな出来事というのは世の中に氾濫しています。
ネガティブな出来事が起こってしまったらなすすべはないのでしょうか。
今回は自分がどのように頑張ったらいいのかわからない方やネガティブな出来事が起こってしまった方と一緒に、そんなときにどうすればいいのかというイメージや解釈について考えていきたいと思います。
1 イメージトレーニング
人は何かを成し遂げようとするときにイメージが先行します。
イメージがなければ現実は訪れないと言ってもいいくらいイメージが先です。
「あんな自分、こんな自分になりたい」とイメージをもって練習や勉強を始めます。
イメージに大切なことはどんなことでしょうか。
それは「偶然イメージしている」のか「意図してイメージしている」のかということです。
「テストで悪い成績だったから、もっとこんな風になりたい」
「スポーツで負けたから、もっとあんなプレーをできるようになりたい」
「今は不調だから、好調のときのあんな感じに戻りたい」
「もうすぐ試合だから、あのプレーをしよう」
などイメージを膨らませます。
でもこれはどれも、どちらかと言えば「偶然イメージしている」という部類に入ります。
「意図してイメージしている」というのは、継続してやり続けたものなのです。
サッカーの本田圭佑さんが、かつてインタビューのたびに
「良い準備ができた」
という言葉を口にしていました。
私はそれは「良い練習ができた」のだと思っていました。
もちろん良い練習ができた、良いコンディションをもってくることができたというのもあると思いますが、それだけではなくイメージを継続的に繰り返して、準備をしてきたことなのです。
ではどんなイメージをしたら良いのでしょうか。
イメージトレーニングに関する書籍というのはたくさん出ています。
その中でも共通しているのは「目を閉じること」「リラックスすること」です。
それらを踏まえて「自分の姿やプレーをイメージ」します。
それ以外の細かいところは正直なところ人によるという感じです。
リラックスして目を閉じて、自分の成し遂げたいもののイメージをしましょう。
これがイメージトレーニングです。
特別な能力が必要なのではなく、なりたい自分を想像、イメージすることがイメージトレーニングなのです。
そのイメージができないものは現実では意図して起こすことはできません。
たまたまできたということはあっても、イメージできないものは継続してできるということはないのです。
なぜならイメージできないものは自分の想像の範疇を越えているからです。
先生ならば、子どもたちがみんな理解した授業を想像するかもしれません。
子どもたちならば、できなかった体育の技をできるように想像するかもしれません。
イメージトレーニングの回数は多ければ多いほどいいのです。
「何かのときだけ」ではなくて、継続していつもできると良いと思います。
イメージトレーニングとは少し違いますが、私は自己催眠で「眠くなる」という暗示を自分にかけることができます。
自己催眠をかけるときには、暗示に入るための準備段階があります。
私の場合は、眠くなるという暗示をかけなれてしまったので、その準備段階に入っただけで眠くなってしまいますし、寝てしまいます。
だからと言って他人に暗示をかけることはできません。
あくまで自分専用の暗示なのです。
継続することでイメージトレーニングというのも自分のものにすることができるのです。
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2 マイナスなできごとをどのように思うか
コップに水が半分入っています。
それを見たときに
「水が半分しか入っていない」
と思うのか
「水がまだ半分も入っている」
と思うのかによって考え方がずいぶん違ってきます。
そこに挫折を抜け出すヒントが隠されています。
ネガティブやポジティブという考え方は、自分の考え方次第で変わるということです。
スポーツをしていて
「怪我をしてしまった・・・最悪だ」
これは誰もが思う考え方でしょう。
でも「怪我をした、今しかできない練習をしよう」と思えるかどうかがマイナスをプラスに変える方法です。
かつて私は背骨を骨折したことがあります。
そのときにとにかくふくらはぎの筋力トレーニングだけをしていました。
走ることはできなくてもふくらはぎの筋力トレーニングはできたからです。
2ヵ月ほど経って、治ったのでジャンプしてみたところ、10cmほどジャンプ力が上がっていました。
ピンチはチャンスとはよく言ったもので、ピンチのときこそ今できることができるという捉え方が必要なのかもしれません。
「テストで50点をとってしまった」
これをのびしろと考えて、80点までの30点を伸ばす勉強に費やすことができるのか、もうだめだと思ってあきらめるのかは考え方次第です。
そしてネガティブな感情というのは必ずしもマイナスということではないのです。
ネガティブな出来事はすべて成長の過程と解釈したらどうでしょうか。
ここが大切なポイントなのです。
3 まとめ
今回は自分がどんな風になったらいいのかわからなくなったり、ネガティブな出来事が起こってしまったときの考え方について解説しました。
まずはイメージの持ち方です。
何かを成し遂げようと思ったときには必ず先行するのはイメージです。
「こんな自分になりたい」とイメージしてから動き出します。
逆を言えばイメージできない自分にはなれないということです。
そんなイメージは「偶然」と「意図」があります。
偶然はネガティブな出来事が起こったときにのみするイメージです。
例えば
「テストで悪い点をとってしまったから、こんなふうになりたい」
「試合で負けてしまったから勝つために、こんな自分になりたい」
というものです。
でも必要なイメージは意図です。
意図したイメージは継続して行うことです。
どんなときでも準備として行っているのです。
一日のうちに何度やってもいいし、毎日やってもいいのです。
長い時間のイメージでなくて大丈夫です。
リラックスして目を閉じて、なりたい自分をイメージしましょう。
こうすることで意図したイメージをもつことができるのです。
想像できないようなことは自分の能力の範疇を越えているので実際には起こりません。
継続してイメージをしてみましょう。
ネガティブな出来事が起こってしまったらどうしたら良いでしょうか。
そんなときにはネガティブな出来事は成長の過程という風に思いましょう。
「そんなこと思えない」
と言いたくなると思います。
私自身も「そんなこと思えない」に1票です。
でも、マイナスに捉えてふさぎこんでいれば解決するのかと言えば、そういうわけでもありません。
コップに水が半分入っていたときに
「半分も入っている」
「半分しか入っていない」
どちらも捉えようがあります。
半分の水でできることを考えるのと、半分しかないからふさぎこんで何もしないのかという違いです。
ネガティブな出来事はすべて成長の過程と解釈したらどうでしょうか。
ここが大切なポイントなのです。
以上がネガティブな出来事の乗り越え方についてです。
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