子どもを今よりも少しでも成長させたいですね。
子どもは練習や試合で大きな成長を見せてくれますが、その練習や試合でどんな声かけをするかによって気持ちの面でも大きく左右されます。
その言葉かけ一つで前にも進むし、止まってしまうし、時には後ろ向きになってしまいます。
今回は子どもたちを前に進ませるための言葉かけやアドバイスについて考えていきたいと思います。
試合の後にかける言葉かけや練習中にかける言葉かけの注意点についてです。
1 努力することの素晴らしさを伝える
運動会や試合で勝ったとしても負けたとしても、まず大人がすべきことはたった一つです。
それは「子どものがんばりに対する称賛」です。
「勝ち負けよりもがんばってくれたことがうれしい」という気持ちを伝えてあげましょう。
よく水泳の大会のあとで
「あと○秒速く泳げたら良かったね」
「○○ちゃんに○秒負けちゃったね」
などの声をかける大人もいますが、それはその瞬間には適さない言葉かけです。
子どもは基本的には遊びたいものです。
そんな遊びたい時間を削って練習したとか、普段やらないこと(例えば、走り込み)を毎日やったとか、今までとは違った努力を少しでもしたことに対して「それは素晴らしいことなんだ」と大人がしっかりと言ってあげることが大切です。
その後で、勝ったこともには「今度は○○に挑戦してみよう」と新しい目標を与えてあげるといいでしょう。
勝利は子どもに自信を与え、努力の大切さを実感させるいい機会にもなります。
負けた子どもに対しては、その悔しさをバネに頑張らせようとするのではなく、今日までの努力を褒めてあげた上で「次は○○をがんばってみよう」とポジティブに目標を設定してあげてください。
競技を通して子どもに伝えなければならない最も大切なことは、成果の評価ではなく、努力の素晴らしさです。
努力することが楽しいと思わせたら、努力を怠らない子どもに成長していきます。
もちろんそんな完璧な子どもはあまりいません。
どんなにすごい子だって、きつい練習と友達との遊びだったら、遊びを選びたくなります。
オリンピック金メダリストだってきっときつい練習と趣味だったら趣味を選びたいでしょう。
でも、そこでどちらを選ぶことが成長なのかを知っているからきつい練習を選ぶだけの話です。
子どもたちにはその成長を選ぶ練習を積ませることを意識してみましょう。
その考え方は将来、大人になっても、その子の人生を支える大きな財産になるはずです。
2 否定的な言葉は使わない
子どもに教える上で注意したいことは、ダメ出しはしないことです。
子どもですから、当然上手にできないことはあるわけですが、それに対して
「あれはダメ」
「これはダメ」
と否定的な言葉を投げかけるとダメ出しをされた部分だけに意識が向ってしまい、よかった部分までダメになってしまいます。
まずは上手にできたところを褒めてあげましょう。
「良かったところがなかったらどうしますか?」
と質問をされることがありますが、そんなはずはありません。
例えば練習をしたこと自体が良かったところではないですか?
「あぁ、練習をしただけで褒められるんだ」
と子どもは思うでしょう。
でもその日の練習の「あそこがダメだったよ」「ここもダメだったよ」と言われれば
「練習なんてしなければよかった・・・」
と思うに違いありません。
できたことを褒めましょう。
良かったところを探してあげましょう。
それが親や先生や指導者の仕事です。
まずは上手にできたところを褒めてあげましょう。
練習を重ねていけば、よいところはどんどん増えていくので、増えた分だけまた褒めてあげてください。
そのうちに、ダメだった部分は少しずつ改善されていくし、気持ちもポジティブになっていきます。
走るのが苦手な子どもには最初から細かいフォームを指導するよりも力の強弱を中心に伝えたほうが理解されやすいと思います。
このように指導者も伝え方を工夫して子どもが取り組みやすい方法を考えてみましょう。
また教えるときには「オノマトペ」を意識してみてください。
「オノマトペ」とは擬音語・擬声語・擬態語の総称です。
たとえば跳び箱で「踏み切り→着手→着地」のタイミングや着く力を説明するときに
「ドン・・・タン・・・トン」と言うと
「あぁ、踏み切りは力強くなんだな」
ということがわかってきます。
言葉で細かく説明するより「その膝の曲がりかたが〝グニャ″ってなってるよ」と感覚的に伝えた方が、子どもにとってしっくりくる場合が多いのです。
3 まとめ
今回は子どもたちを前に進ませるため、成長させるための言葉かけやアドバイスについて考えてみました。
① 努力することの素晴らしさを伝える
運動会や試合が終わった後に勝ったとしても負けたとしても、まず大人がすべきことはたった一つです。
それは「子どものがんばりに対する称賛」です。
「勝ち負けよりもがんばってくれたことがうれしい」
ということをまずは伝えましょう。
試合の後に
「○秒にいかなかったね」
「○○ちゃんに負けちゃったね」
という言葉かけは禁物です。
子どもは基本的には遊びたいのです。
でもそれをしないで練習に取り組んでいます。
だからこそ、努力を認めてあげましょう。
勝ったことはもちろんすごいけれど、それよりも努力をしたことがすごいということを伝えましょう。
勝利は子どもに自信を与え、努力の大切さを実感させるいい機会にもなります。
負けた子どもに対しては、その悔しさをバネに頑張らせようとするのではなく、今日までの努力を褒めてあげた上で「次は○○をがんばってみよう」とポジティブに目標を設定してあげてください。
競技を通して子どもに伝えなければならない最も大切なことは、成果の評価ではなく、努力の素晴らしさです。
努力することが楽しいと思わせたら、努力を怠らない子どもに成長していきます。
その考え方は将来、大人になっても、その子の人生を支える大きな財産になるはずです。
② 否定的な言葉は使わない
子どもに教える上で注意したいことは、ダメ出しはしないことです。
子どもですから、当然上手にできないことはあるわけですが、それに対して
「あれはダメ」
「これはダメ」
と否定的な言葉を投げかけるとダメ出しをされた部分だけに意識が向ってしまい、よかった部分までダメになってしまいます。
まずは上手にできたところを褒めてあげましょう。
練習を重ねていけば、よいところはどんどん増えていくので、増えた分だけまた褒めてあげてください。
そのうちに、ダメだった部分は少しずつ改善されていくし、気持ちもポジティブになっていきます。
走るのが苦手な子どもには最初から細かいフォームを指導するよりも力の強弱を中心に伝えたほうが理解されやすいと思います。
このように指導者も伝え方を工夫して子どもが取り組みやすい方法を考えてみましょう。
また教えるときには「オノマトペ」を意識してみてください。
「オノマトペ」とは擬音語・擬声語・擬態語の総称です。
たとえば跳び箱で「踏み切り→着手→着地」のタイミングや着く力を説明するときに
「ドン・・・タン・・・トン」と言うと
「あぁ、踏み切りは力強くなんだな」
ということがわかってきます。
言葉で細かく説明するより「その膝の曲がりかたが〝グニャ″ってなってるよ」と感覚的に伝えた方が、子どもにとってしっくりくる場合が多いのです。
以上が子どもを前に進ませるため、成長させるための言葉かけについてです。
ついつい注意したくなることやもっとがんばってほしかったと口にしたくなるのですが、ここは子どもの成長を信じてグッと我慢です。
小便小僧も頑張って出し続けています。
「大きい方をしたいのに、偉いね!」と一言伝えてあげればきっと努力する力を身につけてくれるでしょう。
それを「ライバルの二宮金次郎くんに負けちゃったね」と伝えるときっとやる気を失って、出してくれなくなってしまうでしょう。
本当は遊びたいのを我慢しているのですから。
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