新体力テストは文部科学省が体力や運動能力の現状を明らかにするための指標となるテストです。
この記録は体育やスポーツを指導するための目安になることがしばしばあります。
学校現場では毎年行われるものです。
「今の子どもたちは体力が落ちてきた」
と、よく言われるのはこの記録を見た場合も言えます。
ソフトボール投げは新体力テストの一つですが、記録が落ちているものの一つとして有名です。
今回は新体力テストで実施するソフトボール投げをする前に、身につけておきたいボール投げの基本について考えていきたいと思います。
1 以前よりも記録がなぜ落ちる?
「今の子どもたちは体力が落ちてきた」
この表現はある意味本当で、ある意味ウソです。
なぜかというと以前よりも、体力や身体能力の高い子がたくさん存在するからです。
食べ物や運動理論、運動器具や運動着の発展により、体力がついたり身体能力が高まっています。
それなのになぜ「体力が落ちてきた」のでしょうか。
体力が落ちてきたのは、運動をまったくやらない子が増えたのです。
昔だったら、学校が終わって友達と遊ぶということになったら、公園で遊ぶようなイメージがありました。
ですが、今はゲームやタブレットやスマホで体を動かさずに遊ぶという方法が増えてしまいました。
それにより体力は急激に落ち込んでしまったのです。
その子たちがゲームなどをしている時間に、運動している子は以前よりもハードな運動をこなしているのです。
だから「体力の二極化」と言われ、体力のある子と体力のない子に分かれてしまいました。
そうした背景から、物を投げるという機会の減った子どもたちは投げるフォームはもちろんですが、ボールの握り方まで覚えずに子ども時代を過ごしてしまうのです。
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2 ボールの握り方
野球などで使用する小さいボールを握るときは、指の内側で優しく持ち、手のひらとボールの間には少し隙間をあけます。
ボールを手の平全体で握ったり、強く弐里儀すぎたりしないように注意しましょう。
野球やソフトボールでのボール投げでは3本指(親指、人さし指、中指)で握るのが基本ですが、小学生のうちはまだ手が小さいので、まずは5本の指でボールを握る感覚をつかみましょう。
① 3本指の場合
親指と人さし指と中指でボールを握ります。
薬指は添える程度です。
小指は指先がボールにつくくらいでほとんどボールを握っていません。
② 5本指の場合
すべての指でボールを握ります。
ですが、手のひら部分にはボールがつきません。
空間を開けてボールを持ちましょう。
③ 大きいボールの場合
大きいボールは小さいボールとは違って、指で掴むことができません。
そのため、指を自然に開いた状態で手の平全体をボールに密着させるようにして持ちましょう。
また、投げるときは手の平と指先に全身の力が伝わるようにするのがポイントです。
3 「ひねり」と「ふみこみ」で投げる
ボールは手で投げますが、実際には全身を使って投げます。
名投手の投げている姿を見て
「弓のようだ」
と言いますが、それほど全身を使って投げているのです。
ボールを投げるときの「ひねり」と「ふみこみ」はどちらもボール投げに重要な動きの一つです。
【ひねる】
ひねるとはねじって向きを変えるという意味です。
ボールを投げるとき、正面を向いたまま腕だけをつかって投げようとしてもうまくいきません。
勢いのあるボールを投げるには、上半身をひねって、その反動をボールに伝えることが大切です。
【ふみこむ】
ふみこむとは、軸となる足に体重を乗せてから、もう片方の足を前に出す動きのことです。
【練習方法】
足を大きく開いて立ちます。
前に踏みこんで、手首の力を抜きます。
体をひねって体重を後ろに乗せてもどる反動でふりおろします
① 力を抜く
上半身は前向きに構えます。
② ひねる
上半身を横に捻ります。
③ 投げる
上半身を前向きに戻して肘を高く挙げて投げます。
力を全身に入れているとボールを投げることはできません。
力を抜いてリラックスして投げられるようにしましょう。
4 まとめ
今回は新体力テストで実施するソフトボール投げをする前に、身につけておきたいボール投げの基本について考えてみました。
【ボールの握り方】
野球などで使用する小さいボールを握るときは、指の内側で優しく持ち、手のひらとボールの間には少し隙間をあけます。
ボールを手の平全体で握ったり、強く弐里儀すぎたりしないように注意しましょう。
野球やソフトボールでのボール投げでは3本指(親指、人さし指、中指)で握るのが基本ですが、小学生のうちはまだ手が小さいので、まずは5本の指でボールを握る感覚をつかみましょう。
① 3本指の場合
親指と人さし指と中指でボールを握ります。
薬指は添える程度です。
小指は指先がボールにつくくらいでほとんどボールを握っていません。
② 5本指の場合
すべての指でボールを握ります。
ですが、手のひら部分にはボールがつきません。
空間を開けてボールを持ちましょう。
③ 大きいボールの場合
大きいボールは小さいボールとは違って、指で掴むことができません。
そのため、指を自然に開いた状態で手の平全体をボールに密着させるようにして持ちましょう。
また、投げるときは手の平と指先に全身の力が伝わるようにするのがポイントです。
「ひねり」と「ふみこみ」で投げる
【ひねる】
ひねるとはねじって向きを変えるという意味です。
ボールを投げるとき、正面を向いたまま腕だけをつかって投げようとしてもうまくいきません。
勢いのあるボールを投げるには、上半身をひねって、その反動をボールに伝えることが大切です。
【ふみこむ】
ふみこむとは、軸となる足に体重を乗せてから、もう片方の足を前に出す動きのことです。
【練習方法】
① 力を抜く
上半身は前向きに構えます。
② ひねる
上半身を横に捻ります。
③ 投げる
上半身を前向きに戻して肘を高く挙げて投げます。
力を全身に入れているとボールを投げることはできません。
力を抜いてリラックスして投げられるようにしましょう。
以上がボールの投げ方と握り方についてでした。
ボールは一度や二度投げたくらいではできるようになりません。
遊びの中から日々投げられると良いと思います。
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