文部科学省はアクティブラーニングの方法として
「発見学習」
「問題解決学習」
「体験学習」
「グループディスカッション」
などをあげています。
今回はその方法について考えていきたいと思います。
1 発見学習
総合的な学習の時間がはじまったことから「発見学習」という言葉がよくつかわれるようになりました。
これは、学習すべきことを教師に教わるのではなく、子どもが自らの発見によって学んでいくといった学習方法のことです。
発見学習はただ教わるのと比べて、学んで得た知識を応用する力が高まると言われています。
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2 問題解決学習
問題解決学習とは、子どもたちの目の前にある問題を解決する努力を通して、さまざまな経験や知識を得ていくことで、子どもの考える力などを高めようとする学びの方法です。
教師は「教える人」ではなく「アドバイスをする役目」となります。
教師が答えをすぐに教えず、子ども自身から答えを引き出そうとしているときが問題解決学習をしているときなのです。
3 体験学習
体験学習はとてもよく聞く言葉で、じつは誰もが日常生活の中で無意識に行っていることです。
つまり、人はなんでも体験をすることで学んでいます。
4 調査学習
調査学習は調べ学習のことです。
現在の学校では調べ学習は当たり前のこととしてさかんに行われています。
ところが調べ学習が小中学校で行われるようになったのは「体験学習」と同じく、総合的な学習の時間ができてからです。
これまでは総合的な学習の時間の中で行われることが多かったのですが、アクティブラーニングの有効な方法として行う場合、社会や理科などの教科の中でも、また、教科以外のさまざまな学習活動の中でもどんどんとりいれていくことになります。
5 グループディスカッション
アクティブラーニングの方法として代表的なものに、グループディスカッションがあげられます。
グループディスカッションにもいろいろなやり方がありますが、基本的には、複数の人数を一つのグループとし、決められたテーマについて決められた時間内でディスカッションを行うというものです。
授業内でのちょっとしたディスカッションでは、まず個人で自分の考えをまとめ、そのあとに2、3人でまとまって話し合いをします。
大きな課題があるときには、4~6人ぐらいでグループを組み、それぞれが自分の意見を発表した上で子どもたちの考えをまとめ、代表者がクラス全員に発表します。
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6 ディベート
ディベートとは、英語で「討論」という意味です。
一つのテーマに対して賛成派と反対派の二つのチームに分かれ、それぞれのチームが自分の意見を述べ、相手のチームの意見に反対して討論していきます。
ディベートの目的はテーマについてよく考えることと、反対意見を聞くことでさらにテーマを深く理解することにあると言われています。
また、すじ道を立てて自分の意見を相手に伝えることや、相手の意見をよく聞く練習になると言われています。
ディベートをするときには、事前に決められたテーマについてきちんと調べておき、調べた情報を使いながら自分の意見を発表すると説得力が出ます。
7 グループワーク
グループワークは一つのクラスを少人数ごとのグループに分けて行う学習方法です。
少ない人数の中での方が、個人の表現や行動を出しやすいことから、より能動的に学習することにつながります。
グループ単位での学習が基本となるので、学ぶ側のみんながコミュニケーションをとりながら、自分の理解度を自覚することができます。
あまり理解できていなければ、わかっていないことを話し合うことで理解に結びつくととともに、理解できている人が教えることで、より理解度が高まるようになります。
さらにグループが自ら学び、活動することが重要になるので、教師の教え方も通常の講義型の授業とは違ってきます。
グループワークでは人と協力する気持ちや思いやりの気持ちなど情緒面での発達を促したり、自分自身の自我を養うと言った他者との関わりを通してしか得ることができない社会性を身につけたりすることができると言われています。
8 まとめ
今回はアクティブラーニングの方法について考えてみました。
その方法はさまざまで
・発見学習
・問題解決学習
・体験学習
・調査学習
・グループディスカッション
・ディベート
・グループワーク
などが上げられます。
アクティブラーニングはやはり「自ら学ぶ」というのが合言葉のようです。
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