考える前に感じよう!カラダを動かすためのコツを「跳ぶ」に焦点を当てて考えてみました!

教育

「考えるな!感じろ!」
アクション映画スターのブルースリーがそのような言葉を言いました。
考えてカラダを使いこなせるのはとても理想的です。
でもブルースリーが言いたいのは「あれこれ考えてないで感じて動こう」ということではないでしょうか。
今回はそんなカラダを動かすためのコツ、特に「跳ぶ」に視点を当てて考えていきたいと思います。
幼少期からカラダの動かし方のコツをつかむことができれば、いろいろな動きに応用できるようになります。
最後まで読んでいただくと、大人から子どもまで、ブルースリーになっているかもしれません。

1 考えないで感じる??

「考えないで感じるなんてそんな簡単なことじゃないでしょ!」
「ブルースリーの境地まで達した人がそうなるんだ!」
と思いがちですが、実はそうでもないのです。
「考えないで感じる」=「コツをつかんで自動化する」
ということなのです。
例えば自転車ですが、乗れるようになる前には「ハンドルの握り」「ペダルのこぎ」「バランス」などのさまざまなことを考えながら乗っています。
でも、乗れるようになったあとに、あれこれ考えて自転車に乗るでしょうか。
ハンドルを持った瞬間にペダルをこぎ足して、バランスを保ちながら前に進むという動きを当たり前にしていませんか?
鉄棒の逆上がりも考えてみましょう。
できるまでは足の蹴り上げ、鉄棒の握り、鉄棒の引き寄せ、顎の位置・・・など考えることが多数あります。
でもできるようになったら、しゃべりながら逆上がりができませんか?
誰も考えながらはやっていません。
しかし、なにかの調子でたまたま逆上がりができないことってあります。
そんなときに考え出すと・・・どうしたことか、できなくなりました。
考えるということはそういうことなのです。
まずは運動のコツをつかんで自動化することが大切です。

2 コツをつかむ

「コツをつかむなんてそんな簡単なことじゃないでしょ?!」
そうなんです、簡単なことじゃないんです。
何にもしないで、夜に寝て、次の日に起きたらコツをつかんでいたってことはありません。
コツをつかむためには繰り返し行ってみることが大切です。
でも繰り返し行う前にやらなければいけないことがあります。
それはイメージすることです。
例えば立ち幅跳びをしようとして、イメージをわかせようにも、立ち幅跳びがどんなものかわからない子にはイメージのさせようがないのです。
見本を見せるなり、動画を見せるなりしてイメージをわかせましょう。
そして「自分ができたとき」のイメージでなければできるようにはなりません。
「どうせできない」
と思いながら練習をしても、残念ながら一生できるようにはなりません。
できないと思っていることからは気づきはないからです。
このブログでも何度も話しているように「運動神経が悪い」「親の遺伝で運動ができない」は迷信です。

「運動神経が悪い」のではなく「運動経験が浅い」ということをよく覚えておいてください。
では運動経験を増やすためのポイントとなる動きをいくつか紹介したいと思います。

3 運動能力アップのコツ「バランス感覚」

運動をするときに「体幹」からカラダを動かそうと聞くことがあります。
そんな体幹ってどうしたら上手に使えるのでしょうか。
実は体幹はどんな運動をするにしても必要な部分です。
学校の体育でも例外ではありません。
跳び箱、鉄棒、なわとび、マット、ボール運動・・・さまざまな運動を上手に行うために体幹の動きを活かすことが体育でも必要なのです。
そんな体幹の力を効率よく使うためには、バランス感覚は欠かせません。
まずは、カラダに軸を宿して、カラダのバランスを整えてみましょう。

片足立ち
① 片足で立ちます。
② 背筋をまっすぐの伸ばして立ち、視線は正面に向けます。
③ この状態で10秒間以上静止できるようにしましょう。
④ 両腕を左右にまっすぐ広げるとバランスを取りやすくなります。・片足立ちができるようになったら、肩を軽く押してもらいましょう。
(腹筋に軽く力を込めると揺らぐことはなくなります)
・目をつぶった状態でも片足でまっすぐに立てるようになるとさらに良いです。

 

4 運動能力アップのコツ「高く跳ぶ」

「まっすぐに立つ」ことと、「肩の力を抜くこと」は、高く跳ぶためにとても大切なことです。
背中を丸めた状態では高く跳べないし、力みすぎても弾むことができません。
1試合にフルジャンプを何度もするバレーボールで、アタックを打つときに猫背で全身力んで打っている選手を見たことがあるでしょうか?
あれから見ても基本は「まっすぐに立つ」「肩の力を抜く」なのです。
また、跳ぶ動きでもイメージをもちましょう。
自分の力だけで跳ぶのではなく、上から引っ張られるイメージを作って動くと、自然にカラダが高く上がります。

いろいろジャンプ

① 頭のてっぺんにヒモをつけられて、天上から引っ張られるイメージをもって跳びましょう。
② スーッと上に引っ張られる感じで跳ぶと、肩の力も抜け、背筋もまっすぐになり、正しいジャンプフォームになります。

障害物を跳ぶとき
・ やや重心を後ろに移して跳んでみましょう。
・ 高くは跳べませんが、瞬時に障害物を跳び越すときなどに適しています。

前方に跳ぶとき
・ 膝より下を後方に振って跳んでみましょう。
・ 胸を張り、やや前方へ跳ぶときは、このような形になります。

真上に跳ぶとき
・ 膝を伸ばしたまま、真上に跳んでみましょう。
・ 垂直跳びなどの場合はこの跳び方が適しています。

 

5 運動能力アップのコツ「遠くへ跳ぶ」

遠くへ跳ぶために大切なのは「しっかりと弾むこと」「弾んだ後に胸を張り、視線を正面よりもわずかに上に向けること」です。
新体力テストでもある立ち幅跳びの場合は特に上半身の動きに意識をはらいましょう。
空中でカラダを前へ前へと乗り込ませる感覚を身につけていきます。
イメージは斜め上に引っ張られる感じです。

立ち幅跳び
① 姿勢よく立ちます。
② 膝を曲げて重心を落とし、腕は肘を伸ばして後方に大きく引きます。
③ 大きく腕を張って反る感じで、斜め前に引っ張られるように跳びましょう。
④ 胸を張って、空中でカラダを前に乗り込ませます。
⑤ 背中は丸めずに着地で、足はできるだけ前に着きます。

 

6 運動能力アップのコツ「弾む感覚」

「速く走る」「跳び箱を跳ぶ」「遠くへ跳ぶ」
これらを実現するために必要なのは、上記でも何度も出てきた「弾む感覚」です。
自分がゴムボールになったと思って、軽快に弾んでみます。
自分よりも背の高いパートナーに肩を押してもらいながら行います。

人間ゴムボール
① パートナーが肩を押させている状態で膝を曲げずにゴムになった気分で弾みます。
② 膝を曲げてしまうと、地面に力が吸収されてしまい上手に弾めません。
③ 背筋をしっかりと伸ばして胸をはり、視線はまっすぐに向けて、バネになったつもりで弾みます。
④ つま先ジャンプのイメージで跳びましょう。

 

7 まとめ

今回は運動をするために支えている「考えずに感じよう」を意識して運動のコツについて考えてみました。

1 考えないで感じる??
「考えないで感じる」=「コツをつかんで自動化する」
ということなのです。
まずは運動のコツをつかんで自動化することが大切です。

2 コツをつかむ
何にもしないで、夜に寝て、次の日に起きたらコツをつかんでいたってことはありません。
コツをつかむためには繰り返し行ってみることが大切です。
でも繰り返し行う前にやらなければいけないことがあります。
それはイメージすることです。
「自分ができたとき」のイメージでなければできるようにはなりません。
「どうせできない」と思いながら練習をしても、残念ながら一生できるようにはなりません。
できないと思っていることからは気づきはないからです。
「運動神経が悪い」のではなく「運動経験が浅い」ということをよく覚えておいてください。
では運動経験を増やすためのポイントとなる動きをいくつか紹介したいと思います。

3 運動能力アップのコツ「バランス感覚」
運動をするときに「体幹」からカラダを動かそうと聞くことがあります。
そんな体幹ってどうしたら上手に使えるのでしょうか。

片足立ち
① 片足で立ちます。
② 背筋をまっすぐの伸ばして立ち、視線は正面に向けます。
③ この状態で10秒間以上静止できるようにしましょう。
④ 両腕を左右にまっすぐ広げるとバランスを取りやすくなります。

 

・片足立ちができるようになったら、肩を軽く押してもらいましょう。
(腹筋に軽く力を込めると揺らぐことはなくなります)
・目をつぶった状態でも片足でまっすぐに立てるようになるとさらに良いです。

4 運動能力アップのコツ「高く跳ぶ」
「まっすぐに立つ」ことと、「肩の力を抜くこと」は、高く跳ぶためにとても大切なことです。
背中を丸めた状態では高く跳べないし、力みすぎても弾むことができません。
自分の力だけで跳ぶのではなく、上から引っ張られるイメージを作って動くと、自然にカラダが高く上がります。

いろいろジャンプ

① 頭のてっぺんにヒモをつけられて、天上から引っ張られるイメージをもって跳びましょう。
② スーッと上に引っ張られる感じで跳ぶと、肩の力も抜け、背筋もまっすぐになり、正しいジャンプフォームになります。

障害物を跳ぶとき
・ やや重心を後ろに移して跳んでみましょう。
・ 高くは跳べませんが、瞬時に障害物を跳び越すときなどに適しています。

前方に跳ぶとき
・ 膝より下を後方に振って跳んでみましょう。
・ 胸を張り、やや前方へ跳ぶときは、このような形になります。

真上に跳ぶとき
・ 膝を伸ばしたまま、真上に跳んでみましょう。
・ 垂直跳びなどの場合はこの跳び方が適しています。

 

5 運動能力アップのコツ「遠くえ跳ぶ」
遠くへ跳ぶために大切なのは「しっかりと弾むこと」「弾んだ後に胸を張り、視線を正面よりもわずかに上に向けること」です。
空中でカラダを前へ前へと乗り込ませる感覚を身につけていきます。
イメージは斜め上に引っ張られる感じです。

立ち幅跳び
① 姿勢よく立ちます。
② 膝を曲げて重心を落とし、腕は肘を伸ばして後方に大きく引きます。
③ 大きく腕を張って反る感じで、斜め前に引っ張られるように跳びましょう。
④ 胸を張って、空中でカラダを前に乗り込ませます。
⑤ 背中は丸めずに着地で、足はできるだけ前に着きます。

 

6 運動能力アップのコツ「弾む感覚」
「速く走る」「跳び箱を跳ぶ」「遠くへ跳ぶ」
これらを実現するために必要なのは、上記でも何度も出てきた「弾む感覚」です。
自分がゴムボールになったと思って、軽快に弾んでみます。
自分よりも背の高いパートナーに肩を押してもらいながら行います。

人間ゴムボール
① パートナーが肩を押させている状態で膝を曲げずにゴムになった気分で弾みます。
② 膝を曲げてしまうと、地面に力が吸収されてしまい上手に弾めません。
③ 背筋をしっかりと伸ばして胸をはり、視線はまっすぐに向けて、バネになったつもりで弾みます。
④ つま先ジャンプのイメージで跳びましょう。

以上が運動をできるようにするためのコツについてです。
よく考えてみれば小さなころにいろいろなことを考えながらやっていて、いつのまにかできるようになって、なにも考えなくてもできるようになっています。
立つこと、歩くこと、お箸を持つこと・・・。
たくさんの自動化された動きが今を支えています。
それを考えれば、やはり繰り返し行うことでなんでも自動化されることになります。
きっとお箸を持つ経験が少なすぎれば大人になっても持てません。
お箸を持つ習慣のない外国の方とかもそうですね。
それを「運動神経が悪いからお箸が持てない」なんて言う人はいませんよね。
それと同じです。
子どもの頃から体操競技の「後方抱え込み2回宙返り2回ひねり」の「シリバス」をやり続けていれば、どこかでコツをつかんで大人になると自動化されることでしょう。
シリバスができれば、宙に浮いている間に、床をのんきに移動する猫を上手によけられるので、幼少期からやっておくと大変便利だと思います。

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