運動会の徒競争攻略法!カラダの使い方を覚えれば今よりも速く走ることができる!

体育

秋と言えば運動会シーズンです。
運動会には徒競争はつきものです。
徒競争では走るのが得意だろうが苦手だろうができれば速く走りたいと思うのではないでしょうか。
今回は徒競争で少しでも速く走れるためのコツについて解説したいと思います。
最後まで読んでいただくと少しだけ走りに自信が持てるかもしれません。

1 まずはまっすぐに立つ

「速く走る方法を教えるって言うから読み始めたのに!」
と言う方もいるかもしれません。
ですがちょっと待ってください。
走りにも歩きにも「正しい立ち方」というのは基本なんです。
まっすぐに立っているようで実はまっすぐに立っていない子っています。
カラダが左右に傾いていたり、腰が落ちていたりしています。
よく「体幹をしっかりさせよう!」と聞きますが、体幹がしっかりしていないとまっすぐ立つことはできません。
だからまっすぐ立つということができない子は、速く走るためのランニングフォームは身につかないのです。
腹筋に意識を向けて背筋を伸ばして立ちましょう。

・顔は正面に向けて背筋をまっすぐに伸ばします。
・肩の力は抜き、足裏でしっかりと地面を踏みしめます。
・重心を落とし過ぎてカラダがフニャっとならないようにしましょう。
※まっすぐに立とうとする時に肩に力を入れ過ぎてしまう子は少なくありません。力むのではなく、意識を置く場所はおへその下です。
※まっすぐ立てたら、その姿勢のまま片足で立ってみましょう。ランニングフォームに見えませんか?

2 正しい歩き方を身につける

「だから速く走りたいんだってば!」
と言う方、もうちょっとお待ちください。
まっすぐ立てたら背筋を伸ばして胸を張って歩いてみます。
しっかりと腕を振って歩いてみましょう。
姿勢を正しくして、視線は正面に向けてまっすぐに歩きます。
正しい歩き方ができないと速く走るランニングフォームは身につけることはできません。

・腕を大きく振る際に、肩に力を入れ過ぎないように注意しましょう。
・腹筋にわずかに力を込めて、しっかり正面を見ます。
・自然に肩の力が抜けて姿勢もよくなります。
※長い距離を歩き続けた後に、太ももが極端に痛くなるのは、正しい歩き方ができていない証拠です。
※背中を丸めて、腰を落として歩くと太ももに負担がかかります。
※下を向いてしまうと背中が丸まり、腰も落ちてしまいます。

3 カラダを進む方向に向ける

速く走ろうとして一生懸命に腕を振ってカラダを動かしているのに、なかなか速く走れないということはありませんか?
それはカラダを進むべき方向に向けていないからです。
前へ走るのだからカラダは前後に動かしましょう。
横への動きは速く走るための妨げとなってしまいます。

・視線を前に向けて、腕はしっかりと前後に振ります。
・左右への動きをできる限り減らすと、速く前へと進むことができます。
・腕は左右ではなく前後に大きく振りましょう。
※腕を前後に振らなければならないことは子どもたちはわかっているのですが、走り始めるとついつい腕を左右に振ってしまうのです。そんなときには正しい歩き方をやり直してゆっくり走り始めましょう。
※つま先が進行方向を向いていないこともまっすぐ進まない理由です。

4 上半身を起こして走る

速く走るためには、上手にわずかにカラダを前に傾ける必要があります。
このときに背中を丸めてしまってはいけません。
「前傾姿勢」と「背中が丸まった姿勢」というのは全くの別物です。
そうならないために上半身を起してみましょう。
そうするだけで動きが大きく変わって、速く走れるようになります。

5 全力を出す癖をつける

速く走るためのカラダの動かし方を知る事と同時に常に全力を出す癖をつけることも大切です。
自分のもっている力を100%出しきらなければ速く走ることができないからです。
カラダを大きく動かして全力で走ってみましょう。
ウォーミングアップから全力で走るという意味ではありません。
また、練習上で50%で走ることや80%で走ることがあります。
100%で走らなければならないときに本気の100%を出さずに80%くらいで済ませないようにしましょうという意味です。

・大きくカラダを動かして躍動感をもって走ってみましょう。
・普段から全力を出していないと、いざというときに、自分の持つ力のすべてを出し切ることはできません。

6 カラダのりきみを抜く

運動会の徒競争でスタートラインに立つ時には「速く走りたい」「良い順位になりたい」と思うのでどうしても緊張してしまいます。
そうなるとカラダに余計な力が入ってしまいます。
りきんでしまうとカラダをスムーズに動かすことができなくなります。
そうすると速く走ることはできなくなります。
カラダからりきみをなくしてリラックスさせましょう。

・りきんでしまっているときには、肩に思い切り力を入れて、その後にスーっと力を抜いてみましょう。

7 まとめ

今回は運動会シーズンということで徒競争で速く走るためのカラダの使い方について解説しました。

1 まずはまっすぐに立つ
2 正しい歩き方を身につける
3 カラダを進む方向に向ける
4 上半身を起こして走る
5 全力を出す癖をつける
6 カラダのりきみを抜く

です。
当たり前のことのようですが、いざ走ってみると頭の中は真っ白になってみんな忘れてずんずん走ってしまうのが子どもです。
だから一つ一つを分解して丁寧に教えていって分解したものを一つに繋げる作業、そして段階的にレベルアップする作業が必要なのです。
ただ徒競争で大切なのは「全力で走ること」です。
偉いのは順位ではなく、全力で走ったかどうかということを忘れてはいけません。
もしも1位を自慢してくる子がいたら、心の中では
「どうせ日本代表のスプリンターには敵わないでしょ」
と思いましょう。
そしてそんなに速い日本代表のスプリンターでも今のところウサインボルトには敵わないのです。
さらに
「ウサインボルトも時速40km前後で走るので、カバと同じくらいなんでしょ」
と思えばいいし
「そんなに速く走るカバでも時速50kmで走るワニには敵わないんでしょ」
と思えばいいのです。
徒競争でどれだけ速く走ってもカバやワニには敵いません。
そしてそんなカバやワニもヌーの時速80kmには到底及ばないのです。
だから安心して徒競争を走ってください。
「人類みなヌーには敵わない」

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